ニュースライン特別レポート 産業廃棄物があふれる地域

ランバー川 (写真提供: Ryan E. Emanuel)

ランバー川 (写真提供: Ryan E. Emanuel)

[編集者注: 水質汚染に関するこの記事は、ロブソン郡における環境正義の問題と累積的な汚染の影響について NC ニュースラインが掲載している記事の 1 つです。 マクストン近郊のバイオガス プロジェクトと、ローランドから数マイル離れた民間軍事訓練場計画についてのシリーズの前の記事を読んでください。 5 月末まで、大気汚染、有害廃棄物、ハリケーンの脅威、そしてこれらの問題に対する地域社会の潜在的な解決策についての記事をさらにご覧ください。 このプロジェクトの資金は、National Press Foundation と National Press Club Journalism Institute が資金提供する Kozik Environmental Justice Reporting Grants から出ています。]

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二酸化炭素は5万9千トン。 15トンの有害大気汚染物質。 さらに7トンの超微粒子物質が肺の奥深くに潜り込み、血流に侵入し、新生児が早すぎたり小さすぎたりする原因となる可能性がある。

13 の裏地のないゴミ捨て場。数十年前の内容物が地下水に浸透している。 14 か所の危険な廃棄物処理場。溶剤、殺虫剤、油、染料の発がん性スープが残されています。 30万頭の豚と無数の鶏や七面鳥が毎日排泄する何百万ガロンもの尿と糞便。

飲料水、川、小川は有毒なPFAS – パーおよびポリフルオロアルキル化合物で汚染されています。 木質ペレットのために皆伐された一帯の土地。 水を吸収する森林がなければ洪水が発生し、近隣地域全体が壊滅してしまいます。

ロブソン郡の 116,328 人の住民は毎日、これらの多くの汚染源に耐えています。 ドナ・チャヴィスはペンブローク出身で、ランビー族の一員です。 チャビス氏は、レッド・テール・ホーク・コレクティブやサウスイースト・コアリション・フォー・クリーン・エネルギーなど、ロブソン郡のいくつかの環境団体を共同指導し、所属している。 「ロブソン郡は環境正義のグラウンドゼロだ」と彼女は語った。

これらの不正義は、1 つのコミュニティにおける汚染者の不均衡な集中として定義される累積的な影響の形をとります。 このクラスター化は偶然ではありません。 近隣住民は通常、非白人か低所得者、またはその両方です。 ロブソン郡では、これはほぼすべての国勢調査ブロックグループを表します。 有色人種が汚染から逃れられる場所はほとんどありません。

全国的には、白人による差別により、歴史的に非白人、特にネイティブ・アメリカンと黒人が最も質が悪く、しばしば洪水が起こりやすい土地、つまりロブソン郡の沼地に強制移住させられてきた。 現代では、土地が安いため、汚染者がこれらの地域に集中することがよくあります。 彼らは、州規制当局が、住民の反対にもかかわらず、一見連邦公民権法を無視しているように見えても、ほぼすべての申請者に許可を発行していることを知っている。

EPA環境正義・対外公民権局の上級政策顧問チャールズ・リー氏は、「社会の体系的要因により、環境負荷がこれらの地域社会に不均衡に集中している」と述べた。 『米国の有毒廃棄物と人種』の著者であるリー氏は、今春初めに開かれた州の環境正義・公平諮問委員会で講演した。 「体系的な人種差別と歴史的な差別の痕跡が残っています。」

これらのサービスが十分に受けられていないコミュニティの住民は、ノースカロライナ州環境品質局が、近隣住民にさらに負担をかける施設の許可を拒否する法的権限を完全に行使していないことに長年不満を抱いてきた。 「『我々には権限がない』というのは声明であって、なぜ彼らに権限がないのかを説明するものではない」とチャビス氏は語った。 「連邦資金を受け取る州機関に関する法律がある。」

公民権法第 6 編では、DEQ のような連邦資金を受け取る団体は、意図的か非意図的かを問わず、人種、肌の色、出身国に基づいて差別することはできません。 米国司法省の2010年の覚書には、「環境正義と第6章はどちらも、人種、肌の色、国籍を理由に不当な損害の分担を負うべきではないという同じ基本原則に根ざしている」と書かれている。 「…タイトル VI の施行により、他の法律では解決できない問題が解決される可能性があります。」

しかし、第 6 編の執行は長期にわたるプロセスであり、住民に法的責任が課せられ、住民の多くは代理人として弁護士を雇うお金がありません。 このため、これらの複雑な問題は非営利法律事務所に委ねられており、頻繁に事件が殺到しています。 今月初め、ロブソン郡、サンプソン郡、デュプリン郡の住民は、大規模な養鶏業に対する適切な規制が欠如しているとして、DEQ に対して第 6 編の苦情を申し立てた。 住民らの代理人はバーモント州法律大学院の環境正義クリニックである。

DEQ に関しては、累積的な影響に基づいて許可を拒否する法的権限は制限されていると主張している。 埋め立て地などの固形廃棄物施設の立地に関する州法のみが、DEQ に許可拒否の累積的影響を説明する権限を与えている。

「DEQは、環境法、規制、政策の策定、実施、施行に関して、人種、肌の色、出身国、収入に関わらず、すべての人々を公平に扱い、有意義に関与することに尽力している」とDEQ公共副長官は書いている。シャロン・マーティン氏がNCニュースラインに宛てた電子メールでこう述べた。 同氏は、DEQは「許可手続き中に必要に応じて」、最近の2つの連邦文書「環境正義を推進するEPA法的ツール：累積的影響に関する補遺と2022年12月の航空許可における環境正義の懸念に対処するための原則」を参照していると述べた。

ノースカロライナ州タイトル VI のいくつかの訴訟では住民が勝訴した。 2018年、当時UNCチャペルヒルに収容されていたジュリアス・C・チェンバーズ公民権センターの弁護士、エリザベス・ハディックス氏とマーク・ドロシン氏が代表を務める環境正義団体は、養豚場の許可手続きを巡りDEQと和解に達した。 しかし、その法廷闘争には4年もかかった。 そして、匿名で苦情を申し立てることが容易になるなど、多少の進歩はあったものの、結局のところ、これらの大規模な養豚場の近くに住む住民の生活は目立って改善されていない。 （そして、ハディックスとドロシンは職を失った。UNC理事会は、大学センター、特に州政府の他の部門を告訴するセンターによる擁護活動を禁止した後、彼らを解雇した。）

しかし2021年、非営利法人であるサザン環境法律センターは、養豚場でのバイオガスシステムの許可をめぐり、同庁に対してさらに別のタイトルVIに基づく苦情を申し立てた。 EPAによれば、この件は非公式交渉中であるという。

「私たちが資源について話すとき、私たちは資源を評価しているのではなく、ドルを評価しているのです」とチャビス氏は語った。 「私たちは地球の所有者ではありません。私たちは地球の管理者です。」

水曜日の午後5時、最初のシフトが終わり、ロブソン郡の保安官代理たちがランバーブリッジのマウンテア工場の入り口近くの高速道路71号線に沿って交通を誘導していた。 別の入り口では、排気システムから黒煙を吐き出すアイドル状態のディーゼルトラックに生きた鶏が詰め込まれていたが、彼らのほとんどは今回の遠征で初めて外に出るため当惑している様子だった。

マウンテアのランバーブリッジ施設は、世界最大の家禽屠殺場です。 1 日あたり 50 万羽以上の鳥を「処理」しています。これは「殺す」よりも丁寧な言葉です。

これらの植物は、屠殺の副産物である尿、糞便、血液などの廃棄物を処理する方法を見つけなければなりません。 サイラーシティのような散布場を設置する余地のない町では、マウンテール氏は廃水処理プラントを運営し、その排水を公共下水道に排出している。 しかし、ランバーブリッジでは、マウンテアは廃棄物を現場で処理し、広大な灌漑システムを介して1日あたり最大250万ガロンを537エーカーの農地に散布している。 過剰な廃棄物は1,980万ガロンのラグーンに保管されています。

マウンテアのランバーブリッジ施設は、世界最大の家禽屠殺場です。 1日あたり50万羽以上の鳥を「処理」します。

しかし、処理された廃水は汚れが少ないだけで、きれいではありません。 確かに飲めないですね。

今週水曜日の午後、スプレーガンが発砲され、悪臭を放つ廃水の噴水が空中に弧を描きました。 排水が土壌に浸透すると、最終的には地下水に到達します。 そこから、地下帯水層の亀裂や襞によっては、民間の飲料水井戸に到達し、亜硝酸塩（高濃度に存在すると人間の健康に害を及ぼす可能性のある窒素の一種）やバクテリアで汚染される可能性があります。

そして、廃水が地表水に入ると、高い窒素濃度が藻類の成長を促進します。 「沼地は水生植物の一種であるウキクサで覆われるだろう」と木材河川管理者のジェフ・カリー氏は語った。 「酸素のレベルを低下させ」、魚や他の生物を殺す可能性があります。

カリー氏は工場とスプレーフィールドの近くの水路をサンプリングした。 プラントの上流では、下流では窒素レベルが 40 ～ 50 倍高いのに対し、窒素レベルはまったくないか、非常に低い結果が得られました。 カリー氏によると、糞便細菌の存在を示す大腸菌の濃度は、上流で150の「コロニー形成単位」、下流で1万2000であったという。 (DEQ は、大腸菌に対する地表水の基準を定めていません。代わりに、同局は糞便性大腸菌群を測定する時代遅れの基準を使用しています。EPA は、人間の健康リスクを判断するために大腸菌レベルを使用することを推奨しています。)

マウンテア社が水質許可の更新を申請した際、パブリックコメントにより、DEQ は追加の地下水モニタリングと、ビッグ マーシュ スワンプの上流と下流にある 2 つの地表水モニタリング ステーションを要求するようになりました。

Old Alamac American Knits とアクティブ エネルギー再生可能発電施設: 1,700 人の住民の 90% が非白人です。 3分の2は低所得者だ。

ランバートン南部では、近隣地域がハリケーンによる洪水、大気汚染、さらには水路に侵入するPFASによって打撃を受けている。

アラマック・アメリカン・ニットは55年を経て2017年に工場を閉鎖し、154人が失業した。 残ったのは繊維製造の有害な遺産だった。揮発性有機化合物とPFASで汚染された地下水と地表水が、材木川管理者のカリー氏と南部環境法センターによって後に発見された。

PFAS (パーフルオロアルキル物質およびポリフルオロアルキル物質) は環境中に広く存在します。 これらは、腎臓や精巣のがん、高コレステロール、肝臓や甲状腺の疾患、免疫反応の低下、胎児の発育の問題、妊娠中の高血圧など、無数の深刻な健康問題と関連しているとされています。 これらは、テフロン加工の調理器具、ピザの箱、電子レンジ用ポップコーンバッグ、カーペット、家具、衣類など、多くの消費者製品に含まれています。 少なくとも 10,000 種類ある PFAS は、多くの場合、製造プロセスや埋め立て地を通じて環境に侵入します。

アラマックが閉鎖された直後、アクティブ・エナジー・リニューアブル・パワー（AERP）は、もう一つの汚染産業である木質ペレットを製造するためにその土地を購入した。 納税者が資金提供した50万ドルの奨励金を活用した場合、非白人が大多数を占める低所得地域では、揮発性有機化合物（VOC）、一酸化炭素、窒素酸化物、温室効果ガス、ホルムアルデヒド、ベンゼンなどの汚染物質が年間56トン排出されることになる。 VOC と NOx が結合すると、もう 1 つの有害な汚染物質であるオゾンが地上に生成されます。

DEQ は住民の熱烈な反対を押し切って航空許可を承認したが、一連の財政的、技術的、法的問題により最終的にプロジェクトは破滅した。 同社はメイン州に移転したが、雇用が創出されなかったため、ノースカロライナ州の経済的奨励金は受け取らなかった。

アラマックによって設置された地下水抽出および処理システムにもかかわらず、VOCS と PFAS はランバー川の支流であるジェイコブス支流に侵入し続けています。 DEQと新たな不動産所有者であるフェニックス・インベスターズが昨年秋に実施した敷地からの排水のサンプリングでは、PFASの累積レベルが健康勧告目標と提案されている飲料水の最大値を数千倍上回っていることが示された。

ランバートン市の取水口は発電所の上流にありますが、地表水には依然としてリスクがあります。 「私たちの最大の懸念は、人々が漁業をしていることだ」と、不法放流をめぐってウィンヤ・リバーズ・アライアンスを代表してAERPを訴えた南部環境法センターの上級弁護士ジェフ・ギスラー氏は語った。 （AERPが不動産を売却したため、SELCは裁判官に訴状を却下するよう求めた。AERPはWinyahに弁護士費用を支払うよう求めている。） 「そして、我々はそれが飲料水井戸に入らないようにする必要がある。」

ギスラー氏は、PFAS汚染の全容は不明であると述べた。 州規制当局はさらなる情報を収集している。

フェニックス・インベスターズは、ジェイコブス支店への放出を完全に中止することを提案した。 先月、DEQは、同社がPFAS汚染に対処する他の方法を模索している間、抽出および処理システムを90日間停止するという同社の要請を承認した。

飲料水井戸におけるPFASおよびGenX汚染：複数の国勢調査ブロックグループ、総人口8,424人、非白人が56%から89%、低所得者が42%から64%の範囲

ロブソン郡北部のセントポールズは、数十年にわたってGenXをケープフィア川に排出してきたケマーズのフェイエットビル工場から19マイルの距離にある。 セントポールズはケープフィアから飲料水を供給していないにもかかわらず、州のデータによると、住民の私有井戸の多くは有毒なPFASの一種であるGenXで汚染されている。 パークトン、マクミラン、トラーズビル付近の地域でも検出がありました。

汚染は空気中に広がった可能性がある。 州の規制当局は、GenXが雨と混ざり合って地上に降下すると、地下水を汚染する可能性があることを発見した。 飲料水の井戸は地下水に依存しているため、セントポールの井戸が汚染されたのはおそらくそれが原因だろう。

EPA と州は、飲料水中の GenX 含有量を 10 兆分の 10 以下とする健康勧告目標を設定しました。 （EPAはGenXとPFASの汚染レベルに関する規則を強化しているが、まだ正式には採用されていない。）セントポールズでサンプリングされた451の井戸のうち、3分の1以上に何らかのレベルのGenXが含まれていた。 検出された最大濃度は 370 兆分の 1 でした。 最小値は 0.4 ppt。

一部のウェルには PFOA と PFOS も含まれていました。 これらは、その製造が大部分段階的に廃止されたにもかかわらず、環境中に残留しているため、「レガシー化合物」として知られています。 これらの化合物の毒性のため、EPA は飲料水中の最大許容レベルをわずか 4 ppt とすることを提案しています。 セントポールズでは、化合物についてサンプリングされた18の井戸のうち約4分の1で、提案された最大値よりも高いレベル、つまり約11～16倍のレベルが検出された。 これらの世帯の多くは、汚染物質の濃度に応じて、井戸や自治体との接続で無料の処理システムを利用できる可能性があります。

公共の水道を利用している人でも、飲料水にこれらの化合物が含まれる可能性があります。 2019年にノースカロライナ州のPFASTネットワーク内の科学者が実施したサンプリングでは、ランバートン市の処理システムをまだ通っていない原水中のPFOAとPFOSのレベルがそれぞれ12.1pptと7.3pptであることが示された。 これはEPAが提案した最大値の最大3倍である。 （ノースカロライナ州PFASTネットワークによると、フェアマウント、ペンブローク、レッドスプリングスでは検出可能なレベルの化合物は検出されなかった。）

昨年の秋、環境質省はランバートンのものを含む50の公共水道水を再サンプリングした。 その結果、ランバートン社の処理水（家庭用蛇口を流れる水）には、EPAが提案した最大値である平均9.7pptと6.5pptを上回るPFOAとPFOSのレベルが含まれていることが示された。

ランバートン市は、深い地下水井戸とランバー川から飲料水を供給しています。 PFOAとPFOSがどこから来たのかは不明であるが（飲料水の取水口は旧アラマック工場の上流にある）、汚染の広範な性質を考慮すると、工業源、あるいは消火訓練が実施されていればランバートン空港からも発生した可能性がある。 PFAS含有フォームを使用したエクササイズ。

ランバートンの公益事業関係者からのコメントは得られていない。

ノースカロライナ州 PFAST ネットワークでも、ロブソン郡水道システムの原水中に 4 ppt の PFOA が検出され、これはまさに EPA が提案する最大値に相当します。 他の2種類の化合物も検出されたが、EPAはまだそれらに対する規則を提案していない。 ただし、これらの化合物は同様の化学的特性を共有しているため、おそらくすべてある程度の毒性があると考えられます。 州の記録によると、ロブソン郡は井戸から水を調達し、マクストン、パークトン、セントポールズ、フェアモントなど他の自治体に販売している。

しかし、州に渡された数十億ドルの連邦資金は、これらの水道システム、特にロブソン郡のような小規模な水道システムが、飲料水からPFASを削減または除去するための高価な処理システムを設置するのに役立つ可能性がある。 （新しい国家予算の下院版と上院版の両方には、この目的のための資金が含まれていますが、問題を完全に解決するには十分ではありません。）

これらの水質汚染の原因は最も注目を集めていますが、もちろんそれだけではありません。 都市の下水処理施設があり、地下および地上の石油タンクから漏れが地表水や地下水に排出されています。 デューク・エナジー社の旧石炭火力発電所ウェザースプーンは取り壊されたが、何十年にもわたって裏地のない池に灰が保管されていたため、敷地内の地下水は水銀、ホウ素、バリウム、ヒ素、ニッケルで汚染​​されている。 工場の古い冷却池はランバー川に流れ込みます。 その灰の池はジェイコブス支店の近くにあります。 この工場を含む国勢調査ブロックのグループの3分の2近くは低所得者で非白人である。

黒人のアニタ・カニンガムはロブソン郡に住んでいます。 州知事室が主催した最近のフォーラムで、彼女は州当局に対し「影響を受けた人々の声に耳を傾ける」よう訴えた。

「被験者であることにうんざりしている」とカニンガム氏は語った。

リサ・ソーグ著、ノースカロライナ州ニュースライン 2023 年 5 月 27 日

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アシスタントエディター兼環境レポーターのリサ・ソーグは、環境、気候変動、農業、エネルギーをカバーしながら、ニュース編集室の運営管理を支援しています。